東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の「あかり、ともるとき」

日常のキロク

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)で行われている「建物公開2024 あかり、ともるとき」展に行ってきた。会期は2024年11月10日(日)まで。

初めて訪れたが、まさに「瀟洒な建物」。アール・デコ様式がどんなものかを肌で感じることができる建物で、細部まで本当にこだわって作られた邸宅であった。

特に好きだったところをいくつか。

本館(旧朝香宮邸)

階段の手すりと、上がったところの照明。ランプの軸の部分も照明になっていて綺麗で、お花の柄がかわいい。

書斎の手前には、天井までの大きな本棚。はしご用のパイプが取りつく板を支える丸い柱がよいアクセントに。別の部屋には四隅に丸柱が置かれていて、つながりを感じた。
シンプルな本棚と天井の星型装飾、まん丸のランプの組み合わせが好き。

北に面した窓。白いカーテン越しのやわらかい光。ここで読書したい。

新館

新館のギャラリーでもあかりの展示。この照明はひとつずつが蝋燭のような形をしていて、電気の照明ができる前は、蝋燭であかりを取っていたことを実感。

一方、こちらはガラスが氷みたいに冷たく見えて、蝋燭の火とは対照的。同じ照明でも正反対のものに見えておもしろかった。

あかりに注目すること

あかりは部屋の主役とは言えないものの、部屋の雰囲気を決める重要なものだと思う。この展示を訪れたことで、改めてそう感じた。
これからはいろんな建物の照明に必ず注目してしまうだろう。実際に、この後に訪れた上野の国際こども図書館や東京国立博物館では、美しい照明を見つけることができた。知ることで初めて見えるものがあることを体感した。これからの建築物訪問ライフを充実させるとてもよい出会いだった。

いつだったか雑貨屋さんで見た、小さなランプシェードを思い出した。陶器で出来ていて、貝殻が貼り付けてあるランプシェードで、洗面所に付けたらとてもかわいいだろうなと思った。でも賃貸に住んでるから、付けられなくて買えなかった。いつかあのランプシェードが似合う家に住みたいという目標ができた。

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